「あっ、旬君♪」



こっちを見て手を振るエリナちゃんに軽く頭を下げる。




結香ちゃんの誕生日当日。

学校が終わり真っ直ぐ雑貨屋へ向かった。


すでにエリナちゃんは着いていたようだ。




結香ちゃんには悪いけど…

先生からの呼び出しなんて嘘をついてしまった自分に罪悪感を抱えながらも、


香水をもらった瞬間の結香ちゃんの可愛い笑顔を想像するだけで胸が高まった。




早く結香ちゃんに会いたいなぁ。




店に入ると…

女の子が好きそうなお人形だったり、アクセサリーだったりと華やかな商品で溢れていた。




やっぱり一人じゃ入りにくいな…

エリナの付き添いをありがたいと思えた。