「……捕まっただけだから」 ボソッと呟いたはるくんに頷いた。 「じゃあ、1時間くらい校内見てまわって終わったら1回ここに帰ってこい」 先生はそう言ってわたしとはるくんを見送った。 「………」 「………」 …あの、気まずすぎなんですが、はるくんはどう思いますか? わたしはこの空気感に耐えられそうにないです。 「日向…くん、あ…の、」 やっぱり1人で行くと伝えようとしたわたしの言葉は 「そんなに嫌?」 はるくんの言葉によってかき消された。