たっくんとは3階で別れて
私は1人で1年5組に向かった。

ーガラッー

と教室のドアを開けると
たくさんの人がすでにいた。

出席番号順に着席しておくように

と黒板に書いてあったので
私は自分の番号を探して座った。
私の席は窓際の席だった。

「ねぇねぇ、名前教えてっ?」

隣の席の茶髪の可愛い女の子が
私に声をかけてくれた。

「私は柚葉春!あなたは?」

「向井みみっていうの!」

そう言って愛らしい笑顔を
私に向けてくれた。

「みみって呼んでねっ!
柚葉だからゆずって呼んでいい?」

うん!もちろん!と返事して
私には高校で初めての友達
ができた。