バスが到着して
私たちはまず約束のプリクラを
撮りに行くことになった。

「ねぇはな~、みみ喉乾いた!」

そう言ってみみは、はなに
はいっ、と手を出した。

「え?何その手?笑」

はなは、不思議に思ったのか
笑って聞き返すと

「飲み物、わけてっ!」

みみはもう1度手を差し出した。

「あ~と、うちの飲み物…
もうバスで飲み終わっちゃった…」

ふーん、と言ってみみは

「じゃ、いいや」

一言、はなに向けて言った。
そして、はなが謝ろうとした次のとき

「ねぇ、みみの飲み物
はなが買ってきてよ」

冷たく言い放った。
私は見たこともない
そのみみの顔に驚いた。