ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
家でゆっくりしたいということで、今夜は社長のマンションにて過ごすことになった。
今頃道子たちは公演をたのしんでるんだろうな。
ローテーブルに夕食を並べながら二人の姿を思い浮かべる。
「お、今日は牛丼か。」
お風呂から上がってきた社長はテーブルの上に並んだ夕食を見ながら嬉しそうに言う。
よかった。
今日のメインは牛丼にしてみた。
温玉とたっぷりのネギと生姜は私の好みだ。
「ん?これは?」
「切り干し大根の煮物です。」
社長が持ち上げているのは、小鉢に入った切り干し大根の煮物。
「道子の今度の彼氏が大根農家らしくて。お土産で貰ったんですけど、あの子お店で渡すからバッグの中が臭くて臭くて。嗅ぎます?」
「いや、遠慮する。それより、この前は公務員じゃなかったか?」
「恋多きとしごろなんだそうです。」
まあ、今度の彼氏なら食材が貰えるから嬉しいけど。

