「すみません、ご挨拶遅れました。」
そう言って社長が差し出したのは名刺。
「父の後を継いで、5年前からこの職に就かせてもらってます。」
お母さんと道子は、一枚の名刺を凝視している。
「…まじだ。」
そう呟いた道子も、本当に失礼。
まあ、信じられないのも分かるけど。
「社長、コーヒーでいいですか?」
「ああ、暑かったからアイスで。」
呼び鈴を鳴らそうとすると、ちょうど店員さんが社長の分のお冷を持ってきてくれた。
よかった。ナイスタイミング。
「すみません、注文を、」
そう声をかけたとき、
ーーーガラン

