口の中で広がる上品な甘さ。 その余韻を感じながら、鞠のような可愛らしい飴を眺める。 外のやたら煩い蝉の声に苛立っていた心が穏やかになっていく。 社長がお土産でくれた京あめは、白にピンクの線が入っていて口だけではなく目も楽しませてくれる。 でも、 「…いつから会ってないんだろう。」 30個近く入っていた飴も、もう残り2つ。 1日1個と決めていたはずなのに。