「病室で奈々の告白を聞き逃げして、ずっと気にしてたのか?」 「は、い…。」 社長と私の距離は10センチほど。 社長の息遣いまでが聞こえ、体温が上昇するのが分かる。 「なんでだ?」 「え?」 「なんでそんなに気になってたんだ?」 やっぱり意地悪だ。 そんなの、分かってる癖に。 「社長のことが、好き、だからです。」 絞り出した声は、案外震えずに部屋に響く。