定時を知らせる鐘が鳴り、思いっきり背伸びをする。


ああ、肩がバッキバキだ。

肩を回していると、課の若い子たちがぞろぞろと揃って出て行くのが見えた。


あれ?今日飲み会あったっけ?


「ねえ、今日なんかあるの?」


デスクの卓上カレンダーには何も書いてないけど、最近忙しかったから忘れてたのかもしれない。


少し不安になり、隣の席の後輩に聞いてみる。


「ああ、今日は赤木さんが若手に奢ってくれるらしくて。」


赤木さん筆頭で課の若手飲み会か。