綺麗な薔薇には闇がある

そうだ、その方がいいのかもしれない


瑠樹や陽優を殺しておいて、私がのうのうと生きているなんて許されないだろう


鼓動が静まらない状態のままで、両手を首へ持っていく


苦しむ時間は長いと聞いたが、罪を背負った私には丁度いいのかもしれない



両手に力を込め、首に圧迫感を感じた瞬間───



後頭部を鈍器で殴られたような感覚に襲われた


驚きで、両手の力がフッと抜ける



……何を馬鹿なことを言っているのだろう


生きて苦しみ続け、罪を償うと決めたのは私自身ではないか


私だけが楽になれるなんて、

そんなこと、許されるはずがないというのに


許されては……いけないというのに



頭を殴った感情は、死に対する恐怖ではなく、

自分に対する深い憎悪だった