綺麗な薔薇には闇がある

『ごめんなさい……ごめんなさいっ……』


無意識に口から紡ぎ出されるものは、

自身の罪を理解していながら、

彼女たちからの慈悲を、許されることを望む、

卑怯で最低な言葉だけ


こんなこと言う資格は、私にはないというのに……



『───奇跡が起きないとしてもっ……

あいつへの復讐をッ、瑠樹にぃの敵討ちをさせてよッ!!』


憎悪の込められた瞳が、再び私を睨み付ける



双子と言えども当然ながら差はあり、

僅かに力の強い瑠奈の振り下ろした刃が、ゆっくりとこちらに迫ってきた


私に命乞いをする資格なんてない


もし、敵討ちとして私が死ねば、

瑠樹も少しは報われるだろうか……