綺麗な薔薇には闇がある

『───そしたらね、その時瑠花ってば、

転んで服にアイス付けちゃって!

面白かったなぁ』


『もうっ、やめてよ瑠奈!』


『あははっ、そうなんだ』


三人の笑い声が交じり合う公園の一角


昔のように屈託なく笑っている過去の自分の姿を見て、

なんて愚かだっただろうと、恨めしく思った


不意に、少しの沈黙が訪れる



沈黙を破ったのは、瑠花だった



『……そしたら、その後お兄ちゃんが、笑いながらもタオルで拭いてくれてね。

全然汚れは落ちなかったけど、それでも凄く嬉しかったんだ』


『へぇ……そうなんだ』


……今の妙な間は何だったのだろう