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『───……き…………美綺……』


遠くで誰かに……呼ばれている……?



閉じていた瞼をゆっくりと開けば


『……っ! 陽優っ!!』


少し離れた先に


名前の通り、太陽のように温かく、優しく笑う彼がいた



彼に会えた喜びとともに感じるものは


……あぁ。 これは夢なんだ


現実でないことへの悲しみ



『こっちへおいでよ、美綺』


彼が呼びかけてくる


たとえ夢だと分かっていても


少しでも彼に近付きたくて


彼の元へと駆け出した



この夢の続きを、私は知っている


彼がいなくなってから暫く、この夢ばかり見ていたから


どんなに走っても


きっと、今までと同じように


彼の元へは辿り着けないんだ……