綺麗な薔薇には闇がある

「何してんだよ」


ユウと呼ばれた人が低い声で問いかける


「あの……これはその……成敗と言いますか……えっと……」


もごもごと喋る女子生徒達



するとユウは彼女達を睨みつけ


「次こいつに手ぇ出したら、ただじゃ済まねぇぞ? いいな?」


ドスの効いた声で静かに言い放った


「……! は、はい!」


「分かったならさっさと消えろ」


ユウがそう言うと女子生徒達は一目散に逃げていった



「……あの、ありがとう、ございます」


小さく頭を下げてお礼を言うと


「なぁ、お前さっき……「うわぁ、悠優が女助けるなんて、どういう風の吹き回し?」