ふと、母が思い出したようにクスクス笑い、父と顔を見合わせた。 そして一息つき、言った。 『そう、お祝いの席だから、もう一人呼んでたんだわ。』 『そうだった。もうすぐくるんじゃないか?』 「誰が?」 『うちの優秀な社員だ。』 【ピンポン】 チャイムがなり、誰かが案内されてくる。