それから沈黙が私たちを包み込む。


舞踏会へと向かう馬車に乗ったシンデレラはきっとウキウキした気持ちでお城へと向かって行っただろうに。


私はこんなに華やかなドレスを着ているというのに、戦場へ向かう兵士のような気分がしてならなかった。


すると、車がスピードを緩め、止まったと同時にドアが開けられた。


「行くぞ」


この扉の向こうには一体何が待ち受けているのだろうか。


それは神のみぞ知る。