「いってぇ……」


頭で考えるよりも手が出ることなんて初めてだった。


気づけば、桐谷の顔を平手打ちしてた。


「しょ、処女に決まってんでしょ!サイテー!バカ男!死んじまえ!!」


そう叫びながら、私は急いで保健室を後にした。


「アイツ……殺す」


なんて桐谷が呟いているのなんて知る由もなかった。