「あれ?早かったね。海翔どうだった?」


寝室からリビングへと戻ってきた私に七海くんはテレビゲームから目を離すことなく声をかけた。


「七海くん……あのさ、綾乃さんの連絡先ってわかるよね?」


「うん?わかるよ?」


「……じゃあ、呼ぶことできる?」


そう言うと急に手を止め、私の方へ振り返った。


「え?なんで?」