「いててて…」


鼻を押さえながら1人廊下を歩いていた。


まさか、すぐにあのハンカチが役に立つなんて思いもよらなかったな。


なんて思いながら、保健室のドアを思いっきり開けた。


この学園に来て保健室に来るのは初めてだった。


至って普通の保健室。


保険医の先生はいないようだ。


それなら今日はここで少しサボっちゃおう。


もう体育館に戻りたくもないし。


辻峰の顔だって見たくもない。


私はおそらくベッドであろう部分のカーテンを思いっきり開けた。