「にしてもこんくらいで泣くなんて弱虫だな」


「べっ、別に泣いてないし!」


「そんなに目に涙浮かべて?」


「涙なんて浮かべてな…いっ、いったー!!」


桐谷がいきなり傷口に消毒薬をつけてきた。


「ちょ、ちょっと少しは優しくしてよ!!」


「うるせ。俺様がわざわざ処置してやってんだから感謝しろよ。外部」


「また、外部って……」