すると膝の裏に腕を入れられ、身体がいきなり宙に浮くのを感じた。


「キャッ、えっ、ちょっと!なに?」


「動くんじゃねーよ、外部」


桐谷が私をいきなり持ち上げたのだ。


しかも、お姫様だっこ。


私の目の前には端正な桐谷の横顔。


「ちょ、ちょっとやだ!降ろして!」


「うっせ。海翔、俺、コイツ保健室連れてくから」


二人はポカンと私たちを見てた。