車を降りて歩き始めるとすぐにトンネルに差し当たった… 「ここを抜けると、あの原っぱだ…」 私たちは原っぱに向かうためにトンネルに足を踏み入れた… 「暗いね…」 千恵がポツリとつぶやく… 「暗いね」 私も千恵の言葉に相槌を打つ… トンネルの中は外部の光を完全に閉ざし、中は真っ暗だった かろうじて携帯や準備してきた非常用バッグに入っていた懐中電灯で明かりを照らしていた… 「なんか変な音がしない??」 亮が耳を澄ませ、私たちにそういってきた…