「危なかったな…」 亮が私に手を差し出しながらそう言った… あと少し遅かったら… そう思うと私はとてつもなく、危ない体験をしたんだ、と実感する 私はなんとか立ち上がる、また亮たちと歩き始める… 早く… 早く雪さんを見つけなきゃ… そして、千恵も見つけなきゃ… 私はその二つの考えだけを考えていた… …