「もういいわ。あんたに隼人あげる。」 「え。そっそれじゃ意味ないです!」 「もういいって言ってるでしょ?大丈夫よ。もう死ぬとか言ったりしないから。」 強張っていたさつきさんの顔が少しずつ緩み出し、廣田くんの方を見た。 「きっかけを待ってたのかもしれない。 隼人。今までありがとう。もう平気。 一人で頑張るから。」