スイーツ男子

「じゃっとりあえず、俺とお茶しない?女子高生」

と、言うと、
私と里奈姉さんの間に入り、
腕を組んで180度方向転換。

私たちは病院を後にした。

廣田くんが病院で何してたのか…
もやもやとしながら、
近くの喫茶店の一番奥の隅の席に腰をかける。


「で、湊ちゃんは隼人が好きなの?」


えっ?


えーーーーーーー???
きゃっあっ。
ガタン…

とっさに言われ驚いて、手に持っていたグラスを倒し、水が溢れてしまった。

「なるほどね。湊ちゃん、わかりやすいねー。で、隼人が気になってつけて来たわけだ。
隼人が病院で何してるか気になる?」


コクリと頷くと、
ちょい悪兄貴は、サングラスを外し、
シャツの胸ポケットに入れて、
ニヤリと笑っている。