「みなとーーーー!」 教室の隅から、真田くんが私を呼びながら こちらの席の方に向かって歩いている。 「ほんとあいつ声でかっ」 里奈姉様が呆れている…。 「いーんですーそれが真田くんのいいところじゃないですかー?里奈姉様!ねっ! どーしたのー?真田くん?」 「あのさ、きょー暇?あっ!じゃねぇか、待ってろ?」 そう言うと、真田くんは、隣にいる廣田くんの方を向いて、 「今日さ、湊とデートしていーか?」 「…!?」