「あんたそんなに俺のこと嫌いか?」 嫌いというか、苦手というか… 「こっ怖いんです…すみません…」 廣田くんが大きなため息をつき、 私の顔を覗き込んできた… ぎゃっ!! 目を他所へと動かそうとしたのですが、 目を反らすにも、視界いっぱいに 廣田くんの顔があるので仕方なく… 廣田くんの顎を見た。 「…俺のことなんだと思ってんだ? …まぁ仕方ないか。階段から落ちるぐらい、 俺のこと怖いってことなんだよな… … でも俺、今日、三浦湊と話せてよかったけど」