仕方ないか。
廣田くんおすすめのショートケーキを口の中にぱくっ
「美味しい!
なにこれ。美味しすぎる!」
「だろ?」
「本当に美味しい!!今度の誕生日ケーキはこれにする!それに私家近いのにお店あるの知らなかったし!
廣田くんやっぱすごいね!」
「ここのショートケーキは一番だから」
廣田くん…ケーキに対する情熱半端ないです。
「ふふっ」
「なに笑ってんだ?」
「だって、廣田くん。ケーキ食べてる時、
ほーんといい顔するんだもん。
こっちまで幸せな気分になれちゃうんです!
なーんか、嫌なことぜーんぶ忘れられそうで…
ありがとう廣田くん」
「………っ!」
ん?
廣田くんがそっぽを向いてしまった。
あれ…変なこと言ったかな…お礼を言ったつもりなのに…
「ごめんなさい…失礼なことしちゃいましたか?」
「別に」
ブルルルル…
ん?
カバンの中のスマホが震えている…

