ハァハァハァーーー!!


「どうしたのー?血相変えて。何かあった?」


この胸の高鳴りは、重い荷物を持って、
スーパーからひまわり喫茶まで超特急で
走ってきたからであって、
決して、いえ、断じて!
……そのようなものではないのであります!!


「湊?なに鼻の穴広げて、
仁王立ちしてんのよ?」

「秋ちゃん!私違うからね!」


「なにが?
それより湊!キャベツ1玉足らないんだけど」


はっ!道路に転がったまま、
放置してきてしまった…

はっ!!!

美男美女…が頭に浮かんでしまった…

ちゃうちゃう!!ちがうって!!

あーー!もーーーー!

「アイドンノーーーー!」

「…だからどうしたの?湊!
あんたさっきから頭おかしいわよ?」

ううう。

「秋ちゃん!私頭おかしいみたい!」


ポロポロ…

うっ。目からポロポロ出てきちゃいました…

なんで涙なんか出てくるんですかーーー!!

やめてーーー!


うううう。
だめでした。
私、平常心取り戻せませんでした…