忘れられないんだ
あの鮮やかな紅 噎せ返るぐらいの鉄の香 口に含むと心地よい人肌の温度の・・・

                   血

白い首筋に浮かぶ青い首筋に己の牙を立てる
              有無を問わずに血管のソレを押し込むと口に広がるあの味
  痛みに顔をしかめるが、いつしか快楽へと変わっていくあの横顔
           その内己から快楽を求め何時しか萎れて、でも笑っている屍の女
 体の奥からジワジワと湧き上がるあの快感

                忘レラれなイんダ

お前等に軽蔑する権利はない。何故かって?
快感・快楽を求むのは人間だって吸血鬼だって同じ・・・だろ?

            「なぁ?チナツ・アグゼリシュ」

我、快楽ヲ求ム。