「2人とも~あの後はどう

だったのよ?!」


教室に向かう途中

南が後ろから肩を叩く。


《あ~おはよ南!

あたしは送ってもらった

だけだよ~》



「雛はどうだったのよ?」


南は雛の肩に手を回した。


「う、うん~キスだけ…」


雛が恥ずかしそうにうつ

むく。



「ええ~?したの~~?」


《ちょっと南!

声でかいよ!》


みんながこっちを

見ていた。



「あぁ…ごめん!だって

びっくりしちゃって!」



「拓ちゃんと今日逢う

約束してんだ!」


《うそ?今日?!!》


「拓ちゃん手早い~~」


南は驚き顔のままだ。



「夕方仕事終わったら

家まで来てくれるって!」


幸せそうな雛。




ナオは

本当に連絡を

くれるのだろうか―――