梨花の実家が美容院を営んでいるから頼ったんだ。




「どうしたの?梨花の返事は?」


「…悩んでるの」



参っている梨花には申し訳ないけど、
良かったねー。

聖也ってばー、気になる梨花の手で髪を切って貰えるの。




「はぁっ…期待しちゃった」



流れゆく雲を見つめる梨花。
梨花、大丈夫だよ。
必ず良いことがある。



きっと…聖也の心の奥に梨花がいるよ。


梨花も、自分の心が聖也に向かってることに気づいてるね。


どんなことがあっても、私は応援するよ。