「なぁ高田、怪我痛いんだろ?」



中学の頃も細川クンに言われた。
そう、あの時も私にくれた。



『ほら、これ貼っておけ。
…こんなんで悪い』



思いだしただけで、笑ってた。
細川クンの優しさに心が笑ってた。




「わ、悪い。高田。泣かせて」



私の目の涙を拭う細川クンに、
首を左右に振る私。




そんなんじゃない。
私の小さい怪我を心配してくれてる。
細川クン…ありがとう。



私が…私の一方的な片想いが苦しめてる気がするけど幸せ。