「うん」

「泣くな。告白して泣くなんて」

「でも、細川クンが泣かせる」

「俺?」





細川クンは私が泣きやむのを、指で拭ってくれた。
それが幸せで。



私の様子を見て、2人はグランドに行った。
後輩たちが部活の後始末をしていた。



私は石段に座り、光景を見ていた。



細川クンのボールさばき。汗だくの顔。

後輩に慕われる姿。


いつもより数倍かっこ良かった。



そして素敵だった。

桃華ちゃんも斎藤さんも、こういう細川クンに惹かれるのかな。



でも2人に謝る。
私、再び細川クンと戻せることになりました。