お母さんが挨拶を繰り返し、
近くの看護師は無愛想だった。



ユウくん家まではバスしか手段がなくて、お母さんと6人がいた。



運転手さんや他の乗客には、迷惑をかけまいとした。



「嬉しいよね!」



お母さんは喜んでいる。
ユウくんは涙目だ。



「どうぞ」

「おふくろ、こんなに入れないよ。
俺ら出掛けるから、寝てろよ」

「えっ。私を置いてか…」

「家にいろよ」



そして、荷物を置いて
お母さんを座らせた。少し寂しそう。