あっ。しまった。
これは渡せないね。最低……
「あっ、超にやけてしまったよ」
でも飲んでしまうのがユウくん。
この状況、私が恥ずかしかった。
それからもユウくん。息子らしく、お母さんの手をさすった。
ユウくんが話しかけても、
返事もないけど。
そして、夕方の夕焼けが沈む病室にいても、まだ目を覚ますことはなかった。
「今日はごめん」
「いいよ。大丈夫。
ってより…ユウくん大丈夫?」
「うん…今日はここにいる。おかんといたいし。明日は休むから」
分かってる。
ユウくんの中にもお母さんは
きちんといる。
「……お前のおかげだ。
杏菜のおかげで、1人で居なくて済んだ」
これは渡せないね。最低……
「あっ、超にやけてしまったよ」
でも飲んでしまうのがユウくん。
この状況、私が恥ずかしかった。
それからもユウくん。息子らしく、お母さんの手をさすった。
ユウくんが話しかけても、
返事もないけど。
そして、夕方の夕焼けが沈む病室にいても、まだ目を覚ますことはなかった。
「今日はごめん」
「いいよ。大丈夫。
ってより…ユウくん大丈夫?」
「うん…今日はここにいる。おかんといたいし。明日は休むから」
分かってる。
ユウくんの中にもお母さんは
きちんといる。
「……お前のおかげだ。
杏菜のおかげで、1人で居なくて済んだ」


