外は雨模様で、
いつもより空は暗くて。




「帰るのか?」


「はい。どれだけ残る…


『プルルルル〜』


「あ。着信だ。
…はいはい。麗美だろ!」



着信のおかげで私はホッとした。
…ひどい。
先生からのカルピスを片手に抜け出した。



聖也との直後に担任との接触があり、
プリントの整理を頼まれた。



梨花が必要だ。聖也といて話し込んで…邪魔出来なくて。


そっと外履きに替えて帰ろうとした。
…白い息ばかり、辺りを散らす。