去る前、付き合ってる頃は
顔に触れて…今は、肩に手を置くだけだ。
細川クンの背後を追う。
気づいて欲しいがあまりに。
そう。分かった。これが別れたっていう距離感であった。
私と細川クンは友達なんだ。
…悔しいけど、別れた証拠。
「泣くなよ。周りが心配するよ?」
唇を噛み締める私に声をかけてきたのは…梨花だった。
「梨花」
「ごめんね。私で」
「ううん。ありがとう」
「杏菜は笑顔でなくちゃね」
顔に触れて…今は、肩に手を置くだけだ。
細川クンの背後を追う。
気づいて欲しいがあまりに。
そう。分かった。これが別れたっていう距離感であった。
私と細川クンは友達なんだ。
…悔しいけど、別れた証拠。
「泣くなよ。周りが心配するよ?」
唇を噛み締める私に声をかけてきたのは…梨花だった。
「梨花」
「ごめんね。私で」
「ううん。ありがとう」
「杏菜は笑顔でなくちゃね」


