「本当?」





桃華ちゃんの目つきが変わった。
私は豹変に驚く。





「嘘だよ。あるわけないじゃん」

「ん?」

「細川クン、元気ないもん。
私、声かけたから」



細川クンに元気ない?
それは私と関係ある?



そこで、細川クンに返すハズのマフラーがあった。



…私。返していいの?
これさ返すしかないから、戸惑う。





「ごめんね。桃華ちゃん」

「何かあったの?」