「…梨花、私はもういい。
今日は諦める」
「え?杏菜、大丈夫?」
「うん。
…梨花は?」
「アイツに渡すよ。
でね…杏菜にお願い…」
聖也の方をガン見して、手を合わせる梨花がいた。
「よろしく。聖也を連れてきて?」
梨花らしくなかった。そう、いつもの梨花ってサバサバして、男も顔負けだから。
…聖也に伝えて、悔いなくするみたい。
「いいよ。保健室ね?」
頷いた梨花を見て、私は廊下にいる聖也を追った。
今日は諦める」
「え?杏菜、大丈夫?」
「うん。
…梨花は?」
「アイツに渡すよ。
でね…杏菜にお願い…」
聖也の方をガン見して、手を合わせる梨花がいた。
「よろしく。聖也を連れてきて?」
梨花らしくなかった。そう、いつもの梨花ってサバサバして、男も顔負けだから。
…聖也に伝えて、悔いなくするみたい。
「いいよ。保健室ね?」
頷いた梨花を見て、私は廊下にいる聖也を追った。


