「あ。うん…うん」

「何?」

「高田との恋バナ。ごめん」





聖也って人は、馬鹿正直だから。





「うーん。良しとしよう。
本当に頑張ってよ?」

「はい。お姉さま」





何、この光景。いや、梨花も聖也も笑顔。




「そうだよ。杏菜。細川クンが委員会で帰るのがまだ遅くなるらしいから、帰ってって」

「そっか。なるほどね」

「細川クンは几帳面だね」

「みんなから慕われるから」





って、顔を膨らます私。