「あー俺ー」




それからというもの、聖也が呟いた。




「勉強してる?教えようか?」

「いいよ。梨花も忙しそうだから…焦るから」

「そうなんだ…」




教室にいるのは私と聖也。

梨花は担任と話をしていて、細川クンは
委員会の用がある。



ユウくんは、S短大の手続きのことなどで話を聞きに行ったり。


「大変そう」って言うと…




「いや、何も何も」



とは言うけど、ユウくんは明るかった。





「うん、梨花ともなんだかな」