頷くものの、つまらないと感じた私。

そして、家の前に着いた。




「ありがとう!又な…」

「待ってよ。細川クン!」



呼びとめて、細川クンの前まで走り私の方を振り返らせた。




「明日は平常心ね。全力を尽くして」




私には、細川クンのようなキスは出来ない。



でも、私は細川クンの身体に手を回して、耳元で囁いた。





「高田……」