「面談練習も試験模擬も出来ない」って、廊下をふらつく梨花。

その時、聖也が梨花を見ていた姿を私が見てしまった。



聖也は分かってるよ。




「ねぇ…梨花は聖也とどうしたいの?」



沈黙の後で梨花が答えた。




「たくさん悩んだ。許してと言えないけど、すぐには無理だと思うんだ」

「で?」

「今は私といたら聖也がきつくなると思うんだ」

「ってことは…」

「うん。別れるかな」