しどろもどろになるのは、細川クンと いる時だけ。 「ハハハ。杏菜、良かったね」 「もう…みんなに優しいから。 私だけ…じゃないよ」 「でも話しかけてくれるじゃん」 梨花は肩を押した。 本当に嬉しいんだよ。 「やだな。学校って憂鬱なんだ。 地獄だね」 「弱気じゃない。私は梨花と会えて、 1番嬉しいよ?」 「何。細川クンの姿もあるし?」 「バ…バカ…やめて」 「杏菜、笑えるよ」