「ん?何。何もないよ?」


「イブの夜、メール来てから進展ないの?」



気がついた時には校門まで来ていて、
早々と教室へ行く。




「….…あっそう。新年の挨拶メール来たよ」


「何それ。やったね。積極的だねー、
細川クンも」



冷やかし隊の梨花を、私は睨む。



「…それで?進展ないの?」


「ないよ?」


「細川クンに対して。返信してないとかないよね?返信したんだよね?」


「い、痛いトコ突くね。大丈夫ぅ」