装着されたマイクが響き、
私の眠気が吹っ飛んだ。



数人の男子が席を立ち、細川クンも前の方に出た。

細川クンは靴ひもが解けていて。

そして……



「これをグループに渡して、はい」




数人の男子は歌っていた。
そして、男子が笑っていた。




「笑いが…」

「ねっ。細川クンも笑ってる。
なんだろうね」




楽しそう。
私達には分からない光景が広がる。