「……もう苦しい」




2人の背中を見て、桃華ちゃんのように
行けない自分が許せなかった。



駄目だ。自信がない。



何一つ言えずに、目も見れてなくて
逸らしてばかりいる。




「細川ク……ン」



秋に移りゆく夜空が、
私の心を寂しくしていた。



この季節はユウくんが、いつも私に元気というものを与えてくれた。



この季節は、光り続けることが出来なかった。