* キラ✴︎キラ✴︎星《ヒカル》ひと−kirakira hikaru− *

中を覗くと、私は驚きを隠せないでいた。
本を読む男子がいた。



それは、細川クン。




「なんで高田が?高田、どうしたの?」

「うん、実は…」

「俺も。今朝、担任からもらったよ」



膝を組み替えて背筋を伸ばす細川クンが、大人の色気を漂わせていた。




「座れよ」



細川クンは横にズレ、私は唾を飲みながら座ろうとした。

でも、ドキドキしちゃって距離を保った。
距離を開けた。