「うん。窓際の後ろ」


「マジ、最高じゃん」


「まぁねー」



浮かない私に気づいて、梨花が「どうしたの?」と話しかけた。




場所は良い。でも、近くにいる人に問題が。
ユウくんは優しいけど軽くて。



私は細川クンしか見ない。でも、細川クンはいない。
細川クンを知りたいのに。




「おい!高田!どうだった?」



そこへ細川クンが声をかけてくれた。




「あ。うん。窓際の後ろだよ」